
出産は大変と聞くけれど産後の方が辛かった

Arisa's Story
アメリカで娘を出産した際、産後ドゥーラから、育児のほか、母体のケアについて教えてもらいました。その一つが産後に必要な栄養をとるための食事でした。「とにかく温かいスープやシチューを食べて」というアドバイスと共に、炎症を防ぐためのゴールデンミルクやエナジーボールを作ってくれました。
妊娠中は「出産がゴール」と思っていましたが、産後は想像を絶するほど心も身体もしんどく、その辛さに驚きました。貧血にはなったものの、その他の産後トラブルを防ぐことができたのは、ドゥーラ指導のもと適切な栄養をとっていたおかげだと思っています。
日本へ帰国し友人にこの話をしたところ、「日本では産後ケアについて全く教えられない」と聞き、とても驚きました。アメリカには産後や新生児のエキスパートがたくさんいます。私も産後ドゥーラだけではなく、母乳/授乳の専門家、スリープトレーニングの専門家などから、多くの事を教えてもらいました。
日本でも同じような知識を、商品やサービスを通して提供できれば、子育て世代にやさしく、より良い社会が作れるのではないかと思い、for her.を立ち上げることにしました。

Seika's Story
私は実家からも遠く、夫婦二人で産後を乗り越えるため、出産、育児、産前産後の疾患や症状などについて本や論文を漁り、準備万端の状態で息子を迎えました。
しかし、自身のケアについて集めた情報のほとんどは、体調が悪化してからの対処法や、「休む」以外にほとんどありませんでした。
目まぐるしい育児の中で「休む」ことは夢のようで、産後、乳管閉寒や乳腺炎、気分の浮き沈み、腱鞘炎などを繰り返し経験し、私も夫も、心身共に辛い思いをしました。私は安産に恵まれたので、大変な出産を迎えた女性たちに恨まれるかもしれませんが、個人的には、出産より産後の方が辛かったです。
二人目を考え出し、どうしたら産後を楽に過ごせるかを考えていたときに、東洋医学やアーユルベーダを取り入れた産後の話を聞き、興味が湧きました。世界各地の産後に関する伝統や医学を調べると、産後女性のケアに大きな軸を置いていることに驚きました。
産後はママが元気でなければ、赤ちゃんも元気でないのです。次の出産時こそは、そして、世の中の女性たちが辛い思いをしなくてもいいように、本事業への思いが芽生えました。

産後ケアごはんの提供を決意
「次の出産後は、赤ちゃんのためにも、パートナーのためにも、しっかり自分のケアをしよう」という私たちの共通の思いから、産褥期の専門家である産後ドゥーラや助産師と、食事療法のプロである薬膳師や管理栄養士のもと、本当に欲しいものを作りました。
Alone, we can do so little; together, we can do so much. - Helen Keller
立ち上げや開発にあたって
多くの方にご協力いただきました。
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